問題
メイフランが世界中で定評を得ていることは、同社が現在手がけるN3エンジン・オーバーホール・サービス(ルフトハンザ・テクニック
AGとロールスロイスPLCのジョイントベンチャー)プロジェクトを見ても明らかです。このプロジェクトのため、ロールスロイス電源装置のリコンディショニングを行う工場がエルフルト近くのアルンシュタットに設立されました。
N3プロジェクトでは、メイフランは水溶性クーラント液を8
台の工作機械に供給するための集中クーラント濾過システムの計画と設置を担当しました。この集中システム(バンドフィルター搭載)は地下に置かれ、工作機械に最大
500l/minのクーラント液を毎週6日、
3シフトで供給します。同時に何台の工作機械が稼動しているかに関係なく、各工作機械にはクーラント液を
3barの圧力で継続的に供給しなければなりません。
ソリューション
この要件を満たすため、フィルター設備に2台のグルンドフォス製浸漬型クーラントポンプ(
24時間毎に交替)を装備しました。メイフランはインバーター内蔵式モーターを備えた
MTRE シリーズのポンプを選択しました。
このシリーズには、次のような特徴があります:
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カートリッジ式メカニカルシールのためポンプを解体することなく交換できる
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柔軟な浸漬深さ:設置条件に合わせてポンプの長さを調節可能
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吸い込みサイクルがポンプの空運転を保護
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吸い込みチャンバーやインペラーの最適化を実現するステンレス製ポンプ部品
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タンクへの液漏れ排出菅
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高エネルギー効率のモーター(EFF1)
回転数制御タイプを選択した理由について、メイフランで営業サポートを担当するクラウス・ボック(Dipl.-Ing
)は次のように話しています:
「8台の工作機械を同時に稼動した場合に要求されるクーラント液の最大供給能力は
400~500l/minです。従って、必要なポンプもこれに合わせて設計される必要があります。しかし、例えば
2台のマシンだけが稼動しているような場合には要求能力も同様に低下し、それに合わせてポンプ速度が自動的に低下します。重要なのは、この状態でもポンプは依然として同じ圧力を供給しているという点なのです!」
各マシンにクーラント液を3barで供給しなければならないため、この機能を保証することが不可欠でした。
成果
この運転の利点:大幅なエネルギー削減(運転費の削減)と共に、技術的にも利点があります。ポンプを低速で運転すればクーラント液へと放出される発熱量も低下するため、別体冷却器の必要がありません。
クーラント液が加熱されてはならない理由について、クラウス・ボックはこう説明しています:

アルンシュタットの新工場の機械部門(タービン部品の平削り、フライス加工、穴開け、研削)にメイフランは中央クーラント液フィルター設備を配備しました。この設備には、8台の工作機械との配管も納入されました。設備の下部左右にグルンドフォス製ポンプが見えます
「特に研削盤は温度に極めて敏感で、ワークを狭い指定公差内で加工する場合にはクーラント液の温度を一定に保つことが理想なのです。」
グルンドフォスが提供したもの:
MTRE:
インバーター内蔵モーター搭載浸漬型クーラントポンプ
顧客:オランダ、メイフランGmbH
用途:クーラント液(冷却・潤滑油)の供給
「エネルギーコストの削減、プロセスの安全性と高品質が可能となります」メイフラン社(独アーヘン市)設備建造マネージャー、ルネ シーベン氏
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